ちょっとコーヒーブレイク

●「6人いたよね?」



猛暑が続いてますね。

私が子供の頃は、夏のテレビの特番は、「心霊特集」が頻繁に放映されていました。私も、よく観ていました。近ごろは、あまりこのような番組は放映されていませんね。


今日は、皆さんに、ゾクゾクっと、少し、涼んでいただけるようなお話をさせていただきますね。


母によると、3歳くらいから、誰もいない方向を指さして、「ばーちゃん」とか、よく言っている子供だったそうです。母は、「そんな事ばかり言うから、気持ち悪かったわ。」と言っていました。

私自身は、その記憶が全くないので、物心ついた頃には、そのような事は言わなくなっていたのかと思われます。


しかし、数多くの不思議体験があります。

その経験の中でも、この経験は、忘れられません。




それは、高校卒業後からまだ日にちの浅い春の時期でした。

高校卒業後は、進学、就職など、卒業生の半分以上は、地元を離れていました。

友達が地元を離れる日には、まだ地元に残っている友達どおしで、駅で、その子を見送るという事を行っていました。

その日も、のりこちゃん(仮名)が大阪に進学の為、地元を離れる日で、駅まで5人で見送りに行きました。

「大阪行っても、元気でね。また、手紙書くね(当時は、メールなどなし!)」

「お盆に帰ってくるん?」

「また、大阪にも遊びに行くね。」

など、別れを名残惜しみながら、電車の時間まで、6人で会話をしていました。

とうとう、別れの時間。

のりこちゃんが、「あ、もう時間だから、行くね。見送りに来てくれて、ありがとう。」と言い、ホームの方に去っていきました。

私達も、「じゃ、帰ろうか」と、それぞれ、自転車で家に帰りました。

同じ方向の友達とそれぞれの自転車で2列になって(今、思うと、こういう事、ダメですね)、「次、~ちゃんの見送りやね。」など会話をしながら・・・


私:「けいこちゃん(仮名)、めずらしく、ロングスカートはいてたよね(いつもズボンをはいて、ボーイッシュな女の子でした)。いつも、すごい話す子なのに、今日は、一言も話さなかったよね。あまりにいつもと違ったから、何かあったのかなとか思って、私も話しかけられなかった。」


りえちゃん(仮名):「そうそう、私も同じ事思ってた。めっちゃ、静かやったよね。なんか、薄化粧もしてて、いつもの感じと違ったよね。」


など話してるうちに


私とりえちゃんの家に向かう分かれ道に着いたので、

お互い、「またね~」と、そこからは、1人で自宅に着きました。


その次の日に、


既に大阪に引っ越した同級生の友達から電話があり、雑談していました。

私:「あ、そうそう、昨日ね。のりこ、大阪に行くから、見送りに行ったんよ。(集まった人の名前を伝えた後)、あのにぎやかなけいこちゃんが、全く、話さず、薄化粧して、ロングスカート履いて、めっちゃ女の子っぽいファッションやったよ。」



数秒の沈黙



友達:「え、けいこちゃん、3日前に大阪で会ったよ。数日前に大阪に来たばかりって言ってたのに、また、すぐに勝浦に戻ったんかな?でも、そんな事ある??」


私:「え~? そう簡単には行き来できる距離じゃないし、お金もかかるし、普通、考えられないよね。でも、けいこちゃん、いたよ。」

友達:「いたなら、何か急用があって、また、勝浦に戻ってたんやろね。」


その後、他の話題に移り、電話を終えました。


その後、私自身も地元を離れるなど、かなり多忙な時期でもあり、のりこちゃんの見送りの際のけいこちゃんがイメージ激変で無口で立っていた事、けいこちゃんは、その見送りの日の1週間ほど前に、既に大阪に旅立っていた事、など、すっかり忘れていました。


普通なら、

「なんか、変」

で、終わっている話だと思いますが、



その1年後に、

その見送りに来ていたメンバー内のゆりちゃん(仮名)に会う機会があり、ふと、けいこちゃんの事を思い出しました。


私:「のりこ見送りに行った時、けいこちゃん、すごい静かやったよね。いつも、めっちゃ話すのに。」

ゆりちゃん:「え? けいこちゃん、あの時、いなかったよ。」

私:「いたよ! ゆりちゃんの横にいたやん!」

ゆりちゃん:「いてないって!あの時、~ちゃん、~ちゃん、・・・ のりこ合わせて、5人やったやん!」

私:「あの日の帰り、りえちゃんと一緒に帰ったけど、りえちゃんも、けいこちゃん、めっちゃ静かやった、薄化粧してた、って話してたから、りえちゃんも、けいこちゃん見たよ。」

ゆりちゃん:「ほんまにおらんかったって!」

なんだか、空気が悪くなってきたので、

私:「そうかな?(ゆりちゃんとけいこちゃんは、親友だから、ゆりちゃんの記憶が間違うはずがない。でも、けいこちゃん、いたしな~)」

と、納得がいかないまま、話題を変えました。



その後、すごくモヤモヤ感が残ったまま、年月が過ぎていきました。


もう、この真相は、けいこちゃん本人に会うまでは、解明できないだろうと思っていました。

けいこちゃんは、すごく親しい友人ではなかった為、連絡先を交換していませんでした。

なので、もうこのまま解明はできないかも・・と思っていました。


が!


7年ほど前に、大阪でプチ同窓会があるとお誘いがあり、参加したところ、あのけいこちゃんが、いたのです。

この機会を逃しては! と思い、

場の空気を読みながらも、そろ~っと、この話をしました。


けいこちゃんからは、驚く発言が!!



「のりこちゃんの見送り? 私、行ってないよ。」



私:「え~??! 私もりえちゃんも、はっきりと、けいこちゃんの姿、あの日、見たよ。ゆりちゃんの横にいたよ。なぜ、覚えているかというと、いつものけいこちゃんのイメージとは全く違ったから。何も話さなかったし、ロングスカートを履いているの初めて見たし、薄化粧もしてたよ。」

けいこちゃん:「ほんまにその日、いてなかったって。でも、そのロングスカート、薄化粧、私が大阪に旅立った日のファッションやわ。その頃、ボーイフレンドが地元に残ってたから、大阪に行くのがすごく嫌で、行きたくなかってん。」

私:「こんな事ってある?? でも、その場にいなかったんやね。」

と、ようやく、本人から事実を聞いて、これまでの、長年のモヤモヤが解消されました。


しかし、事実は判明しても、「なぜ、私とりえちゃんが、その見送りの日にけいこちゃんの姿を見たか??」は、いまだに、分かりません。


けいこちゃんは、まだ地元にいたかったという強い思いがあった事は事実であり、その思いが、けいこちゃんの姿として現れ(これも、現実的にはありえないですが)、私とりえちゃんに見えてしまったのでしょうか?


その姿は、けいこちゃんが、地元を離れた日の姿と同じようなファッションでした。


はっきりと、私とりえちゃんには、見えていたのです。
2人共、気持ち悪くとも思わず、普通の人間として見えていたのです。


という事は、


普通に見えている人達も、もしかして、その場にいない人達という事もあり得るのかも?(実際、私の身に起こってしまったので)

とも、思えてしまいます。


「強い念が残れば、その人が現れる」とは、

少し、異なる話ですが、


昔、電話もない時代は、伝えたい事があれば、「念を送った」など聞いた事があります。テレパシーです。


私自身も、たまに、「~ちゃん、今、どうしてるんだろう?」と思っていたら、その日か次の日に、数年ぶりに、その本人からメールが届いたりした事は、幾度もあります。

その反対に、久しぶりにメールすると、「今日、ちょうど、ゆきちゃんの事、考えてたんよ。」と言われた事も、幾度もあります。



現在、私達は、容易に頼れる通信手段があるので、それらを使用していますが、その事により、このような能力が失われてきているのかもしれません。(知らんけど・・・)


深海魚の目は、ほとんど機能していないとも聞いた事があります。
それは、真っ暗な深海で「目を使う必要がない」という理由が考えられるそうです。



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