2024/10/16
●「きっついのに挑戦すると・・・」
「知らぬが仏」とは、昔の人が思いついたいい諺だと、つくづく実感する場面が実生活で、多々、遭遇します。
昨年から再開したピアノ、1曲、合格をいただくと、次に弾きたい曲を選ばさせていただいているのですが、どこかでさわりの部分を聴いただけで「かっこいい~!いつか弾いてみたい!」と思った曲を(あまり深く考えず、感覚で決めてしまう傾向にある・・何事も・・・)、恐る恐る先生に「次、この曲弾きたいと思っているのですが、弾けますでしょうか?」とお聞きし、先生が、サラッと楽譜を見て、「うん、いけるんじゃない?」との返答をいただいたので、練習開始しました。
選択した曲は、ショパンの【マズルカ No.38 op.59-3 】です。
とってもかっこいい曲です(プロのピアニストが弾くと・・ですが・・)。
確かに楽譜は一見、さほど難しくないようにも見え、意気揚々と練習開始しました。が、練習を進めるにあたり、「うん?? 弾っきにくい~。マズルカのリズム、難しい!」と、ジワジワとこの曲の難しさに気づき始めました。
それでも港を出た船を引き返すわけにはいかず、苦戦しながらも練習を重ねました。
ある日、youtubeでピアニストの方がショパンのマズルカのランク付けの動画があったので、マズルカを練習中の私には、とても興味があったので、観てみることにしました。ショパンのマズルカは、約60曲あります。1番からランク付けが始まり、ようやく、練習中の38番がきました!
そのピアニストの方が、サラッと「この曲は、最難関でいいかと思います。さまざまなテクニックが含まれており、難しいです。 ま、挑戦したい方はされればいいと思いますが、覚悟を持って取り組んでください。気軽には手を出さないほうがいいですよ。」と言われた時には、自分が身の程知らずにも程がある、と笑いが込み上げてきました(ちなみに、最難関として選択された曲は、この曲を含め3曲だけでした)。 どうりで難しいはずだ! 私のレベルではない!
でも、「知らぬが仏」で始めた曲ですが、「知っていたら始めてなかった」ので、これも、いい機会をもらえたと捉え、がむしゃらに練習しました。到底、プロのピアニストが弾いているあの速さ、音色では弾けませんが、どうにかこうにか、終えることができました。というか、とりあえず、終えた、という感じです( ゚Д゚)
その後、不思議な体験をし続けています。
それは、新たに挑戦する曲が、以前よりも弾けるようになるまでの時間が短くなってきているように感じます。譜読みも以前よりも速くできるようになっている感じがします。
きっついのをやったあとだからでしょうか??
英会話も同じく、自分のレベルよりも少しではなく、だいぶん上のレベルの教材を1冊取り入れ、他の教材は自分のレベルに合ったものを使用することで、相乗効果が働き、英会話の上達が速くなるように感じます。
当校の各クラスの教材選びもこの事を意識して選択しています。それ故、大人、高校生、キッズの生徒様、保護者様は、「なんで、こんな難しい教材、今のレベルに合っていない」と思われるかもしれませんが、効果が高いと思っています!
「きっつい体験」は、早い段階で経験するほうがいいのかもしれません・・・